2021/11/14

テレビがつまらない

近頃のテレビ番組がつまらない.私が見る番組といえば,

  • 会社に行く前の朝 15分ほど,テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」
  • 日曜日の昼,テレビ東京「なんでも鑑定団」
  • プロ野球の広島カープ戦

くらいです.息子 (大学生) は,ほどんどテレビを見ません.居間にあるディスプレイは,広島カープ戦か Amazon プライムビデオが写っている時間が長いです.あとは,カミさんが録画したドラマを見ていますね.

私がテレビを見ない理由は,インターネットの方が面白いこともありますが,やはりテレビの内容がつまらないからです.テレビ番組が,あまりにも安っぽい作りで,何の役に立たないからです.エンターテーメントにしても,面白くないです.比較的良い番組を作る NHK の方は,Amazon プライムビデオで見ます.良い番組があれば,以前ほどにないにしてもテレビは見ると思います.

テレビの制作会社に勤めていた友人から聞いたことがあります(2013年ころ).

テレビ局からの制作費がかなり削られている.これからは,良い番組を作ることはできない.テレビは終わりだ.(注意: 番組の制作はテレビ局ではなく,下請けの制作会社が行う)

番組制作費が削られているので,できるだけ安く作ることが求められているようです. だから,近頃の民放のテレビ番組は安ぽい番組が多いのでしょうね.そこで,テレビとその他のメディアの広告費の推移を調べてました.広告費の調査結果をプロットします(下図).

日本の広告費の変遷 (電通の日本の広告費から算出)

この結果を見る限り,テレビは新聞や雑誌よりも,広告費の低下の割合が少ないことが分かります.ただし,後者 (新聞,雑誌) は広告が無くても,これらの売り上げで収入が得られます.テレビは有料にしない限り,広告費の低下は死活問題です.テレビの広告費は 2016年あたりから段階的に下がり始め,2020年は大幅な低下です.インターネット広告の増加からも,今後のテレビ広告費の低下は免れないと思います.

メーカーで広告担当の友人の話です.

Google は良いよ.その人に応じた広告をピンポントで出すことができる.Google は,広告を出す視聴者の属性を細かく提案してくる.例えば「20歳台の女性で,XXXに興味がある人」に,特定の商品の広告を出すことができる.

とのことです.インターネットを閲覧した時に表示される Google の広告は効率が良いとのことです.広告主からもテレビは見放されつつあります. 

このように民放が苦しむ中,NHK の受信料収入は,2020年度で 7,121 億円です.やはり,この収入はすごいですね.CM を作る必要が無いですから,番組制作にかけられる費用が民放とは桁違いに多いことが分かります.良い番組を作れるはずです.この NHK に払う受信料を民放に回すことができれば,民放も良い番組が作れると思います.民放にお金が回らないと,このままではテレビ業界が終わってしまうような気がします.

視聴した番組に応じた課金制するのも良い方法だと思います.良い番組を作れば,視聴料を払いますね.民放の課金制ができないかなー,っとね.

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