2021/11/09

仕事や研究テーマを変えること

大学や研究所の研究者が研究テーマを変えないで,時代遅れになっているような気がします.大学院から定年まで,ほとんど同じことを続けている人が多くいます.中には成果が期待できないが,とりあえずだらだらと研究を続けている人もいます.そんな無気力な仕事をするならば,思い切って研究テーマを変えることを提案します.

産業と研究 

近頃,大学や国の研究所に元気がないように思います.研究費がないこともありますが,日本の産業構造が大きく変わったことも影響があると考えています.例えば,今から30年前の日本は半導体産業が繁栄していましたが,いまは見る影もありません.30年前は半導体に関わる研究テーマがたくさんありました.そのころの多くの研究者が半導体に関わっていたと思います.研究テーマの意義もはっきりしており,自負を持って仕事ができました.

研究者以上にエンジニアーもいました.日本の半導体産業が徐々に衰退する中,多くのエンジニアーは仕事の内容を変えました.その一方で,大学や研究所の研究者は研究内容を変えたでしょうか.世の中の流れに沿った研究をしないと,研究費にことかくことになります.元気がなくなります.

もちろん,長く研究を行う基礎分野もあるでしょうが,それはわずかです.みんながみんな,基礎研究をされたら,産業は衰退します.応用の研究を行っている大部分の研究者は,世の中のニーズに沿って,研究を行わなくてはならないと考えています.

研究テーマを変えろ

自分の研究テーマが世の中のニーズにマッチしていないと分かったならば,方向を大きく変えることが重要と考えます.新しい分野に入っていく「勇気」が必要です.自分は初心者だから,教えを請うという態度で望まなくてはならないです.半導体の研究者が遺伝子の研究分野に飛び込んでも面白いと思います.半導体の知識が遺伝子研究に役に立つこともあると思います.異分野からの参入は,思わぬ良い影響があることが多いです.

本職の分野の研究湯を80%,異分野の研究を20%くらいするくらいが良いと思います.本職の研究で成果が望めなくなった場合,異分野へシフトすることができます.ひとつのことだけやり続けると,外部の環境が変わった場合,絶滅危惧種になりかねないです.

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